わかりやすい文章を書く <技術士システム>

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技術士試験の筆記試験は、記述式のため、当然に、わかりやすい文章を書く必要があります。

そのために、前提となるのは、試験官はそれほど、あなたの業務に詳しくないということです。

なぜなら、あなたは、その業務をほぼ毎日行ってきたのでしょうが、試験官は別の業務ばかりをやってきた人だからです。


例えば、環境保全に係る業務を行ってきた人でも、その対象が、山が中心の人と、川が中心の人と、海が中心の人とでは、詳しい領域がまったく違います。

また、発注者側でデスクワークばかりやっている人と、現場で作業ばかりやっている人とでも違います。


ですから、試験官の立場に立って、わかりやすく書くということが、たいへん重要です。

わかりやすい文章とは、論理的な文章のことです。

論理的な文章とは、筋道がついた文章です。


言い換えると、誰が読んでも、誤解なくわかる文章のことです。

例えば、「警官は血を流しながら逃げる犯人を追いかけた」という文章は、血を流しているのが、警官である場合と、犯人である場合と、2通りに捉えることができます。

これは、誤解が生じやすい文章です。


この場合、「警官は、血を流しながら逃げる犯人を追いかけた」とするか、「警官は血を流しながら、逃げる犯人を追いかけた」とするか、いずれか改訂します。

わかりやすい文章を書こうとするとき、1つだけの意味にとってもらえるように吟味しながら書くことです。


これから、試験日までの10日間は、クセ字を直し、書き急いでも字が乱れないようにして、丁寧な字で、わかりやすい文章を書く訓練をする時期です。

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